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香料の歴史―スパイスを中心に (精選復刻紀伊国屋新書) 価格: 1,835円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 1964年に紀伊國屋新書として出たものの復刻・ハードカバー化。 香料とはいうものの、香辛料(スパイス)の話。香りの話ではない。 著者はスパイス研究の泰斗として知られた人物で、同様のタイトルの著作が何冊もある。本書はその中でも初期の作品で、後年のものの方が完成度は高い。 スパイスの歴史を、中国・インドネシア・インドの政治・経済状況、さらにポルトガル・オランダ・イギリスのアジア進出と絡めて論じた意欲的な内容で、「世界史」というものが良くわかる。スパイスの交易にしても、丹念に史料を当たって定量的な分析がなされており、感銘を受ける。 しかし、読むのが苦痛なほどに文章 |
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秘書学概論 価格: 2,310円 レビュー評価: レビュー数: |
言葉と小説―ヌーヴォー・ロマンの諸問題 (1969年) (現代文芸評論叢書) 価格: 714円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 現代小説における写実主義、叙述、描写、時間、比喩などの問題を扱っている。どれもこの本でしか得られない洞察であり、斬新。
「写実主義の特徴は」現実の人生と言葉による虚構を「ためらうことなく同一視してしまう点に認められる。」それに対し小説の言葉は「生身の
存在とは根本的に異なるものだということを認め」、また「書物に内在する」「虚構の心理学や社会学なども」「言葉から出てきたものであり、ふたたび言葉の機能に戻されるもの」だという。「書くということは、そのまま自ら読者になることであり、読むということは、そのまま自ら作家になることなのである」云々。
小説、批評の目 |
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リーマン博士の大予想 数学の未解決最難問に挑む 価格: 2,625円 レビュー評価:3.0 レビュー数:8 リーマン予想というのは、フェルマー予想みたいに一目で分かるわけではない。しかも、本書では数学をあまりやらないのだから、リーマン予想の本というよりは、リーマン予想をネタにした数学者群像といったところだ。数学者だって霞を食って生きているのではなく、個性があって人間的で、まあ、生臭い人間だというはなし。やってることは、基本的には「一人でただただ考える」ですから、その辺は普通のひととはかなり違うのかもしれない。
付録に数学の簡単な紹介があるのだが、これが対数とは何かから書いてあって(しかも、短く書くもんだから知らない人が読んでも分からない)ひどく中途半端。行列の固有値につ |
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