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自殺―精神病理学的考察 (精選復刻紀伊国屋新書) 価格: 1,835円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 本書は、1963年に出版されたものの復刊ではあるが―ゆえに自殺調査が戦前から終戦くらいまでに偏っている―、学ぶ点も多いと思った。デュルケムは自殺を社会現象としてのみ見たが、本書は自殺者の内面から見た<自殺>を取り扱っている。現在の日本で、うつ病から自殺が起こることを書いた本がかなり出版されており、それはそれで有用なのだが、自殺は何もうつ病からのみ触発されるものではない。分裂病者、アルコール依存症者、または追い詰められて28人の殺人の後自殺した都井睦雄などを取り上げて自殺者の心理を見ている点、現代日本の自殺に対する言説の幅を広くすると思う。特に終章の「自殺の兆候と予防」という項で『深い心配、う |
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愛という試練 価格: 1,470円 レビュー評価:3.5 レビュー数:7 自らの生い立ちから、周囲の人々との関係について、かなり突っ込んで書かれています。
思想的には共感できる部分もあれば、そうとは言えない部分もあります。
救われるという感覚はありません。
多くに共感されることは著者も考えていないでしょう。
それでも書かねばならないという事実に著者の壮絶なまでの知的誠実さを感じます。
まさにタイトル通りの本と思います。
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